墓終い(墓じまい)

墓終いとは

墓終い(墓じまい)

 「墓終い」とはマスコミ等で作られた造語で、それ以前は「墓終い」という言い方はしていませんでした。山口県でも2017年から増え始め現在でも増え続けています。業界用語で墓石撤去廃棄処分更地化になります。

理由

 先代が建立したお墓を何故処分するのか?訳は様々ありますが圧倒的多数は「お墓の守が困難だから」です。特に遠方に墓地があり、お墓参りが大変だったり、山奥に墓地があり高齢になり守が出来なくなった等の理由が多いようです。

墓終い(墓じまい)

お骨はどうするのか?

 墓終いをしたいと考えていますが、お骨はどうすれば良いのですか?とご質問があります。それには色々な方法があります。

  • 1.お世話になっている菩提寺の納骨堂(納骨壇・合同墓・無縁墓)に納める。
  • 2.お住まいに近い墓地を購入しお墓を建立し、そこに移す(改葬)。
  • 3.海洋散骨や樹木葬にする。
  • 4.そのまま埋葬する(土葬や直接地中埋葬の場合)。
  • その他、ご相談下さい。

 最近のお寺では納骨堂等の設備を備えたお寺が多いので墓終いを決断される前に一度、菩提寺にご相談された方が良いです。

お寺により規模や形態は様々です。

  • 1.棚単位で納めるタイプで複数の骨壷を納める事が出来ます。
  • 2.上部が仏壇になっていて下部に可変式棚があるタイプ、納骨壇と呼ばれ浄土真宗に多いタイプ。基本屋内が多い。
  • 3.骨壷単位で納めるタイプ(隣との仕切りがあるタイプと無いタイプ)。
  • 4.既存の骨壷から指定骨壷に移し替え納めるタイプ。
  • 5.骨壷からお骨を取り出し他家と一緒に混ざるタイプ。

 納骨壇を除き、納骨堂は基本的に屋外に設備されています。大切なお骨を守る為、石材で造られる事が多く規模が大きくなると建設費用も高額になります。石材建造物は耐久性を保つために厚い石材で建設されるため内体積は見た目よりも遥かに狭いのが特徴です。しかし、木材建造物よりも耐久力はかなり上で大災害に見舞われない限り、大規模な補修を行う事無く恒久的に保つ事が可能です。

神社(神道)の納骨堂(納骨殿)に納骨

 納骨堂があるのはお寺だけではありません。神社にも納骨殿と云われる仏教と同じ形式の納骨方法で納骨堂があります。仏教と異なる点は神道の方に限られる事です。仏教だった方が神道納骨殿に納骨出来る条件は神道に改宗する事が必須条件になります。

 納骨殿は仏教の納骨堂とは外観も異なります。仏教納骨堂の場合は比較的、仏教要素が含まれる物や形が使われていますが神道の場合は様々な外観のものが多いようです。

 又、神道は「死」を穢れと解している為、社殿など境内から離れたところに建立されている場合が殆どです。

抜魂(閉眼・魂抜き・遷仏・御霊抜き)

神職による御霊抜き

 仏教・神道を問わず一般的にお墓には魂が宿っているとされてます。お墓を退く場合は、その魂を神主(神職)様や僧侶により退いて頂く事が必要です。

 魂はお墓の一番上の部材(石)の竿石(仏石・棹石)に宿っているとされてます。その魂が宿ったまま廃するのは失礼にあたるとしてご祈祷(祭詞・祝詞)やお経により抜いて頂く事になります。

 この儀式は全ての宗派が行うという訳ではありません。抜魂は「ばっこん」と読みますが宗派により呼称の仕方は違いますが意味は全て同じです。神道の場合は「御霊抜き」という言い方もします。浄土真宗に限っては魂や霊という概念がなく「仏様」が宿るとされていて他の宗派でいう抜魂という言い方はせず遷仏(せんぶつ)と呼称します。意味は殆ど同じで魂ではなく仏さまに他所へ動いて頂くという事で「遷」という字を使う訳です。同じ浄土真宗でも各お寺の僧侶によりお考えが違い「遷仏」を省略される僧侶もおられます。

 新興宗教では様々ですので、それぞれの関係者にご相談される事をお薦め致します。

抜魂はどのようなものなのか?同席が必要か?必要なものは?

 抜魂(御霊抜き)や遷仏に同席をしないとならないのでしょうか?というお問合せが多いので、この章でご説明いたします。

 どの宗派も神主さまや僧侶がお墓に向いてご祈祷(祭詞・祝詞)やお経をあげられますのでお墓には各宗派に習った、お線香・お花・ハナシバ・供物・榊・ロウソクなどを事前に用意いておく必要があります。服装は礼服でなくとも良いです。同席は親戚一同でなくとも施主さま一人でも構いません。

 一般仏教で例をとると、

  • ある程度お墓の掃除をする。
  • ハナシバ(樒)や花を供える。
  • 供物を備える(ロウソク・水・お菓子など宗派による)。

そして、直ぐにお線香に火が灯せるよう用意しておきます。

ここまでし僧侶を待ち、来られましたらお布施をお渡しします(事前が良い)。ご挨拶をしお経が始まるのを待ちます。

お経の途中で僧侶が参列者一人づつお線香を灯すように指示をされます。

お経が終わりましたら再度、僧侶に挨拶し、供えたものの中で食べ物は持ち帰り終了です。

解説

 このように同席が必要になりますが、遠方や病気などの理由で同席が不可能な場合は事前にその旨を僧侶に伝え、お布施やお車代の他にお線香・お花・お供えものなどの料金を「供物代」として別途事前にお渡しする必要があります。

 墓じまいを行うと、その場所へは向かう事が無くなるので、なるべく同席をされる事をお薦め致します。

 抜魂が終了しましたら出来る限り早く業者にその旨を連絡してください。

弊社では抜魂(閉眼・魂抜き・遷仏・御霊抜き)等の有無を問わず最後までサポート致します。

浄土真宗とその他の仏教

 浄土真宗は主にお仏壇を重んじる為、仏壇と一体型の納骨堂が多くこれを納骨壇と呼称し仏壇部分は木製の為、多く屋内に設置される事が多いのが特徴です。一方、浄土真宗以外の宗派は屋内にお骨を置くことを嫌う傾向にある為、屋外に丈夫な石造にて納骨堂を建立する傾向にあります。

お墓を移す改葬

 最近では輸入墓石が多いので昔に比べ予算の応じたお墓を建立する事が出来ます。駐車場のある墓地であればお参りも軽減されるので「お墓を移す」のも一考です。移転先が移転元に近い場合は新たに購入することなく、そのまま移転する事も出来ますが両方のケースで見積を取りお決めになられましたら良いでしょう。

散骨・樹木葬

 ロケットで宇宙に散骨する宇宙葬なるものも存在します。中国では海洋葬が多いようですが注意しなくてはならないのが故人との心の拠り所が無くなる点です。宗派によっては仏壇を拠り所にするとする宗派もありますが、遺族にとっては、やはりお骨に思入れがあると思いますので何らの形で語り合える場所があると心の安まりなる事でしょう。

土葬と同じ

 土葬墓の場合、お骨が残っているかが問題になります。又、火葬の場合でも土に埋める方法で納骨される方もおられますので掘り起こしてお骨が存在するかが問題になります。そして果たして土に還っているもの、又は還りかかっているものを掘り起こす事が良い事なのか?の判断も難しい点でもあります。

 場合によっては上部の土を取り「お骨」とし、後の処遇を決める事もあります。

お焚き上げ

 お墓は石で出来ていますが、お墓と同等なものにお仏壇や神棚があります。諸事情によりこれらも廃したい場合もあります。

 お仏壇や神棚もお墓と同様な手順を踏み処分する事も出来ますが最終的な処分方法は廃棄処分では無く焼却処分になります。この事を神仏問わず「お焚き上げ」といいます。

 この場合、業者の手により全てを焼却する事は出来ません。宗派や寺院の独自の考えの違いはありますがご神体や木製・紙製の仏像等はお世話になっている神社や寺院にて処分を依頼する事になります。

処分費用

 最も多い質問ですが「現地を拝見」させて頂かないとお答え出来ません。遠慮なく見積を取り判断された方が良いです。

 墓地に行かれると判りますがお墓の形は似ていても二つと同じお墓はありません。使用されている石材の量も様々ですし地下の見えない箇所にも石材は使われています。

 弊社の廃棄処分方法は登録許可を受けた産業廃棄物処理業者(最終処分)ですのでご安心頂けます。ご希望により仏石(竿石)は寺院に搬入し安置も可能です(別途寺社へ有料)。

 一見相当な費用がかかりそうでも案外、プロが見ると安上りな方法も見つかる事も良くあります。

工事費の算出方法

  • 1.石材やコンクリートの量。場合によっては土台や石垣も含める。
  • 2.墓地の立地条件。道が狭く小型重機が入らない。駐車場が遠い。

 お墓は大きく、処分する石材の量が多くても大型重機で撤去出来る場所であれば小さなお墓より安い場合もあります。逆に小さめなお墓でも全て人力で行う方法でしかない場合は人件費が嵩み高額になります。又、最終的にダンプやトラックに積み込む際に駐車場が離れていれば、それだけ時間を要しますので高額になります。

処分方法は竿安置又は完全廃棄

墓終い(墓じまい)

 墓石処分には竿石(仏石)のみ安置して他は廃棄する方法と完全廃棄処分の2通りございます。

 弊社では正規認可産業廃棄物処理業者と提携しておりますので処分後もご安心出来ます。又、仏石(竿石)の処分を遠慮される施主さまには寺院等の安置をご紹介いたします。

墓以外の石材構造物

 お墓以外でも撤去を致します。例えば生前の方の趣味で庭に大きい石や灯篭等を撤去することもお手伝いさせて頂きます。費用はお墓と同じで場所・量により変動します。見積は無料ですので、お気軽にご連絡下さい。

墓じまい(墓終い)の注意点

 お墓を廃する事が決まったら抜魂や遷仏の日程を決める事になります。この抜魂や遷仏の日を決める日は「近日」の方が良いです。

 何週間も後にした場合、当日「大雨」が降り中止になり、お寺のスケジュール調整などで大きく予定が変更になる場合もありますし、雨天決行した場合では悪天候の下、屋外儀式では晴天時とは比にならない程の苦労をさせられます。

 最近の天気予報は概ね1週間先まで予報は的中する事が多いので予報を見ながら抜魂の日を決める事が賢明です。

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2017年10月02日|サポート情報:ご遺族の方へ, 墓終い, 豆知識