「磨き替え」とは
お墓の「磨き替え」は現在のお墓を一度全て解体して工場に持って帰り、それぞれの部材の表面を切削し新たに磨き替えることです。ご察しの通り表面を一度切削しますので若干小さくなります。お墓(みかげ石)の劣化の殆ど表面のみですから物理的には原石から新たに造った新品のお墓と同じ光沢になります。
また、古いお墓を磨き替えした場合、そのお墓が新品の時よりも高い光沢を得ることも考えられます。これは研磨の技術の向上によるもので技術や機械の向上により昔よりも現在の方が研磨技術が上だからです。
欠点
磨き替えの欠点は手間暇がかかるので施工費用が高くなることです。磨き替えの場合は現場でお墓を解体し工場へ搬入、切削及び研磨後に再び現場で据付るという作業になります。新規建立の場合は搬入だけですが磨き替えや移転(改葬)の場合は搬出と搬入という重労働が必要なためです。
それでも新規建立よりは遥かに安く新品同様のお墓に生まれ変わることが出来ます。
現場磨き(墓石クリーニング)とコーキング補修
磨き替えを行うと殆ど新品になりますがお墓を解体せずに現場で簡易的に磨くことも出来ます。光沢は顕著に改善しませんが、水垢除去するだけでもかなりの見栄えが変わります。
その場合は水垢を除去しますのでコーキング補修もい一緒に行われる事をお薦め致します。コーキング補修の効果は部材の内部に雨水の浸透を防ぐと共に部材のズレの防止にもなります。新たに石材を使用せず部材の解体も行わない為、安価で補修する事が可能です。
部材石材も現場の為、研磨は不可能ですが可視出来ない汚れまで落とせますので施工後は以前より光沢が現れます。
水鉢の上に施してある水受けにも水垢が付着していますので除去をすると格段の違いが写真でも判ると思います。
費用は他の補修よりは安価ですが、最低限の機械等の搬入が必要な為、現場墓地により異なりますので一度、お見積りを依頼されては如何でしょう。