骨壷の種類
身内の方がお亡くなりになり、ご葬儀の前に決める事の一つが焼骨後に入られる骨壷です。今では数多くの種類から選ぶ事になります。
ここでは、そういった骨壷ではなくお墓を移す改葬や墓じまい(墓終い・改葬)の時に使用する骨壷についてご説明致します。
墓じまい後のお骨の処置方法はいくつもあります。樹木葬、海洋葬、納骨堂(永代経・永代供養)、合祀墓等、この内、骨壷のまま納骨するのが寺院等の建立の納骨堂です。
旧式(地下式)のお墓の墓じまいや移転前の骨壷は汚れている場合が多く古い骨壷は欠けていたりします。
納骨堂の所有者は骨壷は新しいものを使用しないとならない所、決められた骨壷に入れ替えないとならない所、ある程度汚れは落した程度で良い所など様々です。
何れにしても、神聖な場所である、堂(木造・石造)内を汚さない事から、そういった決まりがあります。
比較的、近年にご逝去された方の骨壷はセラミック製や陶器製なのでタオルなどの布で拭けば簡単に汚れは落せますが、旧式の骨壷は素焼きや火消し壺なので汚れていたり欠けていたりします。中には何かのタイミングで割れてしまい代用にナイロン袋や布等で包んだものもあり、経年により朽ちてお骨が露呈している場合も少なくありません。
このように新たな骨壷で使用するのが新しい素焼き骨壷です。素焼き骨壷も多数の種類がありますが概ね三種類の骨壷が主流でそれ以上や以下は特注品になります。
素焼き骨壺の種類と寸法
大 | 中 | 小 | |
---|---|---|---|
呼称(内径) | 六寸 | 五寸 | 四寸 |
外径(直径mm) | 190~200 | 150~160 | 120~130 |
外高(mm) | 200 | 180 | 150 |
内径(直径mm) | 180~190 | 140~150 | 110~120 |
内高(mm) | 190 | 170 | 140 |
移転先の収納スペースが限られている場合は実際の骨壷を計測し直径+10mm、高さ+10mmで計算しないと収まりません。これはクリアランスという考え方で物を収める場合、ある程度「隙間」がないと収める事が困難になる為です。
新しい骨壷に収まるか判断方法
旧骨壷が新しい骨壷と同じ寸法の骨壷であれば収まる事は間違いありません。しかし、旧骨壷の寸法が新たに購入する骨壷の寸法(サイズ)が無い場合や、明らかに旧骨壷内のお骨が入っている骨壷より量が少ない場合など、「これは一つ小さいサイズの骨壷に収まるのでは?」という場合もあります。移転先のスペースの都合で少しでも「空き」が欲しい場合も多く見受けられます。
このような場合は新しいナイロン袋(破れてないもの)を用意します。この時、旧骨壷の中のお骨が間違いなく余裕を持って入るナイロン袋を用意して下さい。
そのナイロン袋に旧骨壷内のお骨を全て移し替えます。そのナイロン袋のまま新しい骨壷に収めてみます。これで収まれば間違いなく新しい骨壷に収める事が出来ます。
素焼き骨壷の購入方法
今ではネット通販でも手に入れる事は出来ますが石材店等の業者であれば一定の数を保有しています。墓じまいや移転をされる業者であれば入替作業も無料でする場合が多いので、ご相談されると良いでしょう(骨壷代金は別途必要です)。