ある日、友人と葬儀に出席し帰宅途中に友人宅で夕飯をご馳走になる事になりました。友人は玄関で会葬御礼と一緒に付いている小さな袋に入った「清め塩」と書かれた「塩」を手に掴み喪服の上から撒いている。「お前んとこ、浄土真宗だろ！そんな事しなくてもいいよ！」

穢れを清めないと不吉な事が起きる！

　そんなことはありません。「死は穢れ」ではありません。これは神道の考え方から起因した風習で日本人は複数の宗派を崇拝している為、混同してしまっているのです。神社の場合参道のわきにある「手水舎」で手や口を清めてからお参りしますから、それ程「穢れ」を嫌っているのです。神道の方でしたら教えに従う事は良い事ですが、仏教の方は「穢れ」の考えが故人に対して失礼にあたりますので「清め」は不要です。