建墓(けんぼ)の注意点

建墓(けんぼ)

時期

•墓を建てる時期に決まりは一切ありません。

•方角等も決まりはありませんが気になるようでしたら僧侶などに相談すると良いでしょう。

•一般では四十九日・一周忌・お彼岸・お盆などの節目までに建墓をします。

•寺院に仏さまを預かってもらうこともできます(新規建立・建替え・移転の時は業者にて預かる事も可能です)。

•寺院で預かって頂いてもお参りは必ずしてください。

•いずれは自分もそこで眠る場所ですので心がこもった建墓が必要です。

•墓地はあるのに緒事情ですぐに建てられない場合は、角塔婆を建て納骨し、供養します。

墓の相続

•使用権を取得しても課税の対象にはなりません。

•申告をする必要もありません。墓には原則として税金はかかりません。

遺骨がない

•事故などで遺骨が拾得できないなどは故人に緑のあるものを埋葬します。

•生前に愛用したもの・由縁のある地の土などもよいでしょう。

•遺骨にこだわることはありません。愛しい方の体の一部ですので、ご遺族の方はお骨に思いを馳せられるのが当然ですが仏教では、これとは違う考えをします。

分骨

•先祖と一緒に永眠する場合。

•新しい墓地を作り、祖霊を身辺で供養したい場合。

•いずれも遺骨がない場合はその地の土でも良い。

•宗派により分骨には難色を示すところもあります。詳しくは僧侶やスタッフにお尋ねください。

継承

•一般的には、長男が墓を受継ぎます。

•次男以下は新たに必要ですので別々の当主となります。 ※宗派により異なります。詳しくは僧侶やスタッフにお尋ねください。

•兄弟でも、次男以下は本家の墓に埋葬することは本来ではありません。※宗派により異なります。詳しくは僧侶やスタッフにお尋ねください。

•女子の場合は嫁いだところや実家の代々のお墓がご自分のお墓になります。

建墓責任者

•通常、相続人が施行主になります。

•兄弟姉妹などが連名で施工することはしません。 ※宗派により異なります。詳しくは僧侶やスタッフにお尋ねください。

•経済的な理由で相続人以外が建墓責任者にならないようにしましょう。

建墓環境

•日当りがよい。※石材の劣化は非常に遅く恒久的に保存を目的にする建造物であれば石材が一番適しています。しかし経年劣化の要因は「太陽の光」ですので、その観点からいえば日陰の方が劣化時期は遅くなります。

•通風がよい。

•排水がよい。

•水汲み場がある。

•駐車場がある。

•通路が広い。

•衛生的。

•住居から近い。

•花芝(樒・梻)の廃棄場がある。

•管理者が雑草の除去をしてくれる(市営・公営墓地)。

•近隣(前後左右)にあるお墓は比較対象となります。

•墓地に選択肢がある場合は大きい通路に面している墓地がよい。

その他

•お墓をやむをえず動かさなければならない時は、菩提寺の僧侶によく相談してからにしましょう。※御霊抜き・抜魂・閉眼・遷仏・遷座

•墓の方位と向きにに吉、凶、禍、福があるわけではありません。

•墓の飾りつけは、その配置や構造で、吉凶ともなるので注意しましょう。※宗派により異なります。詳しくは僧侶やスタッフにお尋ねください。

•墓樹は、松とか檜・槇・樒などの常盤木、あるいは灌木(かんぼく)、また山百合とか水仙などなどがいいとされます。

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2016年10月02日|サポート情報:ご遺族の方へ, 建墓