お盆の云われ

新盆(初盆)

 喪が明け、四十九日を終えてから初めてのお盆を「初盆はつぼん」又は「新盆にいぼん」と呼び、法要を行います(一部の宗派では考えの違いや行わないこともあります)。

仏説盂蘭盆経

お盆の云われ

 お釈迦さまの十大弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ[以降「目連」])とその目連の母親のお話です。但し仏教がインドから中国に渡った際に儒教解釈による偽経とされています。

 ※このようにインド→中国→日本と伝来した仏教は発祥地から、かけ離れた解釈や経由地の考え等が折り込まれていますので真偽は菩提寺の僧侶が言われた事を信ずる他ありません。

地獄から母を救った目連

六地蔵と六道

 墓地に行くと入り口付近でよく目にする「お地蔵さん」しかも必ず6体並んでおられます。まとまったお墓の墓地には、どこに行っても必ずみかけます。

 これは亡くなられた方を救う為におられます。人は亡くなると六道輪廻転生といい、生前の行いで死後の行き先が決まるとされます。七七法要(合計四十九日)で審議される為に少しでも良い行き先になるように僧侶に読経をして頂きます。

 そして審判が下され「天界・人界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界」の何れかに行くこととなります。

 六地蔵は「檀陀,宝印,宝珠,持地,除蓋障,日光」の六種であの世の方を救う為に鎮座されておられるので、お墓参りの際には、先ず六地蔵に敬意を払わなければなりません。

目連尊者(一説)

 お釈迦さまの十大弟子である目連が亡き母が天界に行っているか仏の力で見たところ餓鬼界で苦しみ餓えていました。驚いた目連は飲み物や食べ物を与えましたが、それらは火となり母の口には届きませんでした。

 なんとか母を助けたい思いをお釈迦さまに伝えたところ、母は生前、目連の為に溜めてあった水を喉の渇きに苦しむ人に分け与えなかった為、餓鬼界に堕ちた事を教えられました。

 諦めてきれない目連はお釈迦さまに懇願すると、母の代わりに布施を施すと良いと聞かされ旧暦7月15日(現在の8月15日)集まった人々に沢山の飲み物や食べ物でもてなし皆は歌え踊れで賑わいました。

 そして再び目連が母を訪ねると母は喜びながら天界へと舞い上がって行きました。

仏教

 法治されていない時代に、このような仏説を広め乱世を抑制する力となったのでしょう。

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2016年10月02日|サポート情報:豆知識