石材の重さは皆同じ
みかげ石の重さについては「お墓の単位「才」とは」にて少しだけご説明致しましたが、ここではもう少し詳しくご説明致します。
物の重さの比較は全て「比重(密度)」で表します。主に墓石で使用される「みかげ石」の比重は約2.5~2.7です。比重は「水(4℃)」の重さが基準になっていますので水の重さの約2.5~2.7倍になります。例えば「水2リットル」のペットボトルの大きさと同じ大きさのみかげ石だと、その約2.5~2.7倍の重さになります。
実は私達の普段生活する上でよく目にする「石」は「みかげ石」の比重と大きく違いません。1部を除く「石」の比重は殆ど同じです。
では「石」以外と比較してみます。コンクリートの材料の砂は「石」ですから比重も殆ど同じです。しかし土嚢袋に入った砂を持ち上げると「石」より随分軽く感じます。これは砂と砂の間に隙間がある為で水や空気も通さない程、密度を上げる事が出来れば限りなく「みかげ石」と同じ位の比重になります。セメントは「石」より重く比重は約3.1あります。砂とセメントに砂利を混ぜて乾燥したものがコンクリートですが比重は2.3~2.4位です。
今度は金属と比べてみます。普段よく目にする「鉄」の比重は7.87ですから「みかげ石」を含む「石」の約3倍あります。オリンピックの表彰で使われる「銅」は8.93「銀」は10.49「金」については19.32ですから見た目以上に重いのが判ります。他にも意外に思い金属があります。これは石材店でもよく使用しますが釣り好きの方はお馴染みの「鉛」11.36もあります。逆に軽くみえる1円玉の材料のアルミは「石」と同じ2.7ですから、もしお墓をアルミニウムで造っても同じ安定感になる理屈ですから驚きです。但し傷や凹みだらけになる事は必至です。