気になるお墓の値段

お墓の値段は石材費用+工事代金

気になるお墓の値段

 お電話などでのお問い合わせで多いのが「お墓はいくら位ですか?」との問いです。正直、一番困るお問い合わせになります。

 上の表をご覧ください。

石質

 「御影石でお墓を造って下さい」と仰る方がおられますが、「今はお墓はどのお墓も御影石で造りますよ」とお答えします。御影石は世界中に点在し種類も豊富です。色・模様・石目と様々です。値段もそれぞれ違いますがザックリとお答えしますと硬さの違いで値段が違います。硬い石は重量もあり吸水率も低く加工もし難い、反面、劣化し難い良品質になります。

石量

 つまり、お墓の大きさです。当然、大きいお墓は石の量が多くなります。それから墓地の広さです。これは墓地を囲う石(長石・外柵石・結界石)が墓地の広さにより異なるからです。

加工

 和墓は総体的に平面(四角)で構成されていますが洋墓や灯篭などは曲線が多いのが特徴です。お墓を製作する場合、平面よりも曲線の方が手間を必要とします。平面の場合は自動研磨機が使えますが曲線の場合は全て作業で研磨します。よって曲線の多いお墓は豪華に見えますがお値段は高くなります。

場所

気になるお墓の値段

 最後に据付場所です。ご存知の通り石材は大変重いので搬入する場所により据付時間は大きく異なります。階段の多い墓地や登り坂の多い墓地に基礎の材料であるコンクリートを運び込むだけでも大変で、その上、重い石材を搬入するには相当な時間を要します。

 平坦であっても通路の狭い墓地や隣接するお墓との距離が極端に狭い墓地などは基礎工事や据付工事に大きく支障をきたします。

まとめ

 以上のような複数の事柄によりお電話ではお答え出来ないのがお墓の値段です。逆を言えば安易に電話で答える業者は疑問符が付きますね。

最安値と最高値

 一般墓地面積の場合で変な条件は無し通常のお墓の最安値は完成価格で40万円(輸入石材)、最高値で350万円(国産最高級銘石)です。このように安く建立することも出来ますのでスタッフと相談されるとご希望に沿えます。

コラム

輸入石材に注意

 国産石材は正式名称がありますので見積書や契約書には明記されていると思います。一方、輸入石材は英名や記号なので適当な和名を付ける業者が存在します。墓碑等で使用する輸入石材で最も多く輸入される石材の原産国は「中国(中華人民共和国)」ですが正式名称の殆どが「G603」「1791」「G635」などの記号です。これは中国国内で採石される場所や山の位置によって附番されています。別の章でも述べましたが原産が中国だから「悪い石」ではありません。勿論、「質の悪い」石もありますが、これは国産石材も同じで国産でも「質の悪い」石は沢山あります。

 中国の輸入石材に適当な和名が付けられている場合は正式名称を聞くことが賢明です。方法は簡単で、その石材店で購入しようとしている石材名称が和名であった場合「正式名称を教えて下さい」と聞けば良いのです。

 こんな例があります。A石材店で見積を取ったところ「鎌倉石(仮称)」で70万円、B石材店で「飛鳥石(仮称)」で140万円。ところが調べた結果、双方の石材店も正式名称は同じ石材だった。このように業者はどんな意図で和名を付けたのかは良い意味でも悪い意味でも納得はしますが消費者にとっては有難く無い場合もあります。

 次に輸入石材で多いのが原産国がインドの石です。「インドの石は良質」との認識がありますが解釈は少し違っています。インド国内でも悪い石はありますがインドの石であっても加工する国は中国です。中国の石材加工会社はインドから原石を輸入しますので輸入コストがかかります。その分、石材価格に転嫁する訳ですが中国国内にある石質と同じ石質のインドの石を輸入すると当然インドの石は高く売らないと儲けが出ません。輸入業者は同じ石質なら安い方を買うのは必然で、そのようなインドの石を中国国内に輸入しても在庫で余ってしまうだけです。「それならインドから輸入する石は良質なものにしよう」となる訳で日本からしてみれば「インドの石は良質なものばかり」になる訳です。

 インドの石の場合、正式名称のまま表示している業者が多いのは「良質なものだけ輸入している」からです。日本で販売されている石材で原産国がインドであれば殆どが良質な石に間違いありません。代表的且つ有名なのが「アーバングレー」ですが、その他にも「インド〇〇」など名称の頭にインド又は印度が付けられている石は良質です。

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2016年04月08日|サポート情報:建墓, 豆知識